南米エクアドルにいる日本人とのオンライン交流(中学部)

9月30日(月)、中学部の総合の授業で、南米エクアドルにいる日本人とオンラインによる交流学習を行いました。中学部の生徒6名エクアドルから4名の方々が参加しました。

2年前に本校に勤務していた教員が、JICA(国際協力機構)の隊員として、今年1月にエクアドルに派遣されたことがきっかけで、この交流会が今年の冬に始まり、今回が3回目となりました。

今回の交流会では、隊員の方々が現地でどのような活動を行っているかということについて、写真や動画を見せてもらいながらリアルな様子を伺うことができました。

環境教育について学んでいるという隊員達からは、ごみ問題や衛生面に関する改善を行うということについて教えてもらいました。具体的には、今後「廃棄物処理計画書」を作り、ごみ問題の改善に取り組むということや、小学校でごみを分別できる環境を作ったり、子どもたちや保護者に対して環境問題に関する世界中の取り組みを教える活動を行ったりしていることを教えてもらいました。

考古学博物館で活動をしている隊員からは、いろいろな遺跡の整備をしたり発掘されたものや資料の整理をしたりしていることを教えてもらいました。また、現地の人々がかつて住んでいた家などの展示物を見せていただきました。

障がい者施設で活動をしている隊員からは、「おはよう」「こんばんは」といったエクアドルの手話を教えてもらいました。また、現地の子どもたちが、絵の具を使って制作をしている様子やブレスレッドを作っている様子、乗馬をしている様子などを写真で見せてもらいました。

生徒たちからは、「エクアドルの方々に質問をすることは難しかったが、エクアドルのことを知ることができてよかった。」「JICAの活動として、環境や障害者に関する活動はなんとなく分かるが、考古学に関する活動もあるということを知って驚いた。」といった感想が聞かれました。

隊員の方々からは、「エクアドルの子供たちに聞いてみたいことあったら教えてくださいね。」「JICAやエクアドルについて、もっと興味を持ってくれたらとてもうれしいです。」「エクアドルという国のイメージとしては、日本の1980年代くらいの活気がある国なので、家の人に当時の世の中を聞いてみてください。」といった感想やメッセージをいただきました。

今回の授業では、現地での活動について詳しく教えていただくことができました。日本では当たり前のことが外国ではそうではないことへの気づきがたくさんありました。この交流を通して、今後も自国・他国の理解や他者理解・自己理解につなげていってほしいと思います。

また、本校の生徒からは、ろう学校のことや手話のことなどについても発信できる機会を作り、相互理解につなげていきたいと思います。

小学部

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