エクアドルオンライン交流学習(高等部)

10月25日(金)、高等部の授業で南米エクアドルでJICA(国際協力機構)の隊員として活動している日本人とオンラインによる交流学習を行いました。高等部の生徒7名、エクアドルの隊員3名が参加しました。

今回は、児童養護施設で働いている隊員から教えていただいたことをご紹介したいと思います。

その施設には、何らかの理由から家族と一緒に住むことができない児童が生活しているそうです。彼らを支える職員の方々は、勉強を教えたり、心のケアをしたり、料理を作ったりして施設で安心して過ごせるように、就寝中も含めて見守っているということを教えていただきました。
この活動を通して、「異なる文化や考え方をもった人を受け入れられる人になってほしい」という願いを込めて活動をしているそうです。
最後に、メッセージとして「エクアドルに来て、日本がとても便利で豊かな国であることを改めて知ることができた。お風呂に入れること、いつでも電気がつくこと、大切に思ってくれる家族や先生、仲間がすぐ近くにいることなどとても幸せなことだと分かった。みなさん目の前にある‶当たり前”のことに感謝して生活してほしい。」ということを伝えてくださいました。

隊員の方々からの話を聞いて、生徒たちからは次のような質問をしました。
・以前のオンライン交流の時に、外出禁止令がでていると聞きましたが今でも続いていいるのですか?
・現地の方々に日本語を教えるような活動はしていますか?
・子どもたちの誕生会をとても大切にすると教えてもらいましたが、先生の誕生会も開かれるのですか?
これらの質問に、丁寧に答えていただきました。

授業終了後の生徒の感想の一部をご紹介します。
・いつもお風呂に入れることや、電気がついていることは世界では当たり前ではないことに気づかされた。
・ごみの分別についてエクアドルでは「リサイクル」か「埋め立てをする」の選択しかないことに驚いた。
・停電が起こる理由が水力発電に頼っているからと知ってとても驚いた。

隊員の方からの感想やメッセージの一部をご紹介します。
・日本以外のいろいろな国に興味や関心を持ってもらえたら幸せです。そして自分自身を振り返るチャンスにして高めてほしいと思います。
・協力隊にチャレンジしたことで、つらい経験もあったが日本での当たり前だった生活に感謝することができました。みなさんが勇気を出せずに一歩踏み出せないことがあるならぜち、それにチャレンジしてほしいと思います。

今回も停電で参加できなかった方が、現地の活動を紹介するナレーション付きのプレゼンテーションを送っていただきました。別の授業でその動画を視聴しました。

今後も交流を続け、自分の視野を広げる機会の一つになればと思います。